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【ライブレポート】colormal | 単独公演”CALL”@渋谷TOKIOTOKYO【備忘録】


お久しぶりです。
最近は色々と私生活で慌ただしい日々を送っていて、ついついブログの更新も途絶えてしまっていたのが情けない限りです。(最後に記事を書いたのが昨年の9月という離れっぷり)

これまで常にアーティストの曲を至極真剣に聴きながら記事を書いていましたが、今日は久しぶりなのでラフに備忘録を書こうと思う。(誤字脱字も悪しからず)

本当は3ヶ月前に新曲『瞳』のMVが公開されたのをチェックした時に色々と感じたので文章にしようかと思ったが、なかなか自分の怠慢というか逃げというかそういった部分と向き合えていなくて放置してしまっている。いつか書きたい。

以前このブログでも取り上げたcolormalが2022年の4月30日に有人での初ワンマンを行うということで密かに買っていたチケットで足を運んだ。
場所は渋谷のTOKIOTOKYOという新しいライブハウスで、今まで訪れた事がなかったのでそこにも多少触れていこうと思う。

渋谷TOKIOTOKYO入口

グリッチっぽい看板がおしゃれだなあと思いながら中に入ると意外にもこじんまりとしたシンプルな箱。だけどバーカウンターに暖簾があったりと要所に遊び心もあって雰囲気が良い。(客層が暖かいのもあるだろうけど)どこかで見覚えがあるなあと思ったら以前YouTubeでBBHFがライブしているのを思い出した。

(これはあくまでバーカウンターの前ね)

開演15分前くらいに到着したが、既に会場は多くのお客さんが入っていたので慌てて印のついた足場に立って待機する。(人数は箱に対してかなり入っていたが、情勢もあってか皆さんソーシャルディスタンスをちゃんと適度にとってましたよ。ライブハウスの消毒・換気・体温チェックも念入りにされてました。)

実を言うと、公演がスタートして開口一番にイエナガ氏の「お待たせ」という声で始まった『アンセム』の演奏直前まで私はソワソワしていた。

これまで見ていたcolormalは、それはもうどでかい爆音の楽器隊による音圧で惹きつけていたから(もちろんそれ以外の魅力的な部分は置いといて)、開演直前まで構えていなかった私にはどう感じるのかが想像できなかったからだ。

結論から言うと、今回のワンマンでは私が知っていたcolormalのライブとは雰囲気がまた一味変わった様に思う。
渋谷TOKIOTOKYOでの彼らの整ったサウンドメイキングとアンサンブルでの組み合わせは、
決して荒いだけではなく、そこにかなりの重厚さを強く感じたのだ。
もちろん箱としての音回りもかなり良いのだろうが、メンバー全員とPAさんが念入りに打ち合わせして作られたバランスがあまりにも心地良くて非常に驚いた。
(マツヤマ氏のベースの音はお変わりなくブリンブリンなのでご安心を。)

単独公演ということもあって、長尺のセットリストを丁寧に味わって歌うイエナガ氏の視線も、いつも以上に観客へと向き合っているように思えた。


あくまで備忘録なのでここからは、彼らの単独公演で個人的に印象に残った曲について書こうと思う。
まずは4曲目の『延命』だ。彼らが以前出したEPでの覚悟を特に感じる曲で、私自身も何度もリピートして聴いていたが思えばライブで聴くのは初めてだったので非常に楽しみだった。

組曲の様な構成で展開され、いよいよ出てくるサビのメロを生で聴いた瞬間卒倒するかと思った。
良いメロ過ぎるでしょあれ。
聴きたかった後半のロックなバースでマツヤマ氏のぐわんぐわんと動くベースラインも堪能できてこの時点で大分満たされていたがまだ4曲目。いつまでの情報が完結しない。

ライブではお馴染みの抱腹絶倒間違いなしのイエナガ氏のMCを経て、5曲目にはツイッターランドでのみ小出しに映像を上げていたダンサブルな新曲『22』を放つ。

『再放送』などに似たキャッチーなテイストで、自然と身体が揺れてしまった。音源化が待ち遠しい。
あ〜〜再放送もやってくれないかなあ、、、と思ったら6曲目『再放送』でした。読心術か?

その後もファンからの人気も非常に高い『まばゆい』と、神秘的な雰囲気に包まれる『ドライフラワー』を演奏してライブハウスの客全体が心地良さそうに身体を横に揺らしていた。
『ドライフラワー』のサビのイエナガ氏の裏声ってなんか…良いでしょ。良いですよね。

2曲の演奏を終え、そのまま満足感に浸ろうと思いきや放たれるは
彼らの新しい代名詞にもなりつつある新曲『瞳』だ。

感情がどっかいくかと思ったよ。

イエナガ氏とやささく氏の小気味が良いアルペジオのイントロから始まり、徐々に高まるBメロで存分に溜めて出てくるこの曲のサビはやはり天才ですよ。演奏してくれてありがとう。

そういえばこの辺りから演奏聴きながら同時に感じていた事があって(ちゃんと聴け)
学生の頃はライブハウスで2500円だの3000円だの払ってインディーのバンドを見ることは正直財布に優しくないよなあって思っている人だったが
今回の単独公演を聴いてる瞬間に確信した。あれ死ぬほど安い。

だって冷静に考えてもごらんよ。イエナガ氏が何年も生きてきた人生でようやく作られた子供たり得る楽曲群を他の3人と共に何年も懸けて更に研いで送り出される演奏を
たったの3500円払うだけでお酒片手に至近距離で生演奏として見れるんだぞ?
頭おかしいだろマジで。

もはやまともな感情で観れてたのか自信が無くなるくらい感情を乱されつつも、
Dechno_氏のラップが異色の初期音源『明けるまで』では非常にグルービーなたいなか氏のドラムビートとイエナガ氏の珍しいラップを観客は喰らい、そこから更に壮大なスケールで歌い上げる『1995』でこれでもかと名曲を投げてくる。もう攻撃だよこれ。
この辺りで俺の身体は耐えられなくてヒビ入って光漏れそうだった。

ライブも終盤が見えつつ、イエナガ氏が『渋谷で一番でかい音出します!』と言ってメンバーと共に演奏されるのはもちろん『大きな怪獣』だ。
このギターソロを楽しみにしていたと言っても過言ではない自分だったのだが、
残念ながら感情が昂り過ぎて肝心のギターソロの瞬間だけ本当に記憶に無い。
持ってたコップを掲げたことくらいしか記憶に無くてマジで悔しい。
どうやら俺の精神は一回崩壊したらしい。

気づけば終わっていた『大きな怪獣』のあとには、
どうしてもイエナガ氏の歌詞に自分を重ねずにはいられない『優しい幽霊』を4人は奏でる。
私が個人的に一番好きな曲だったのでこの瞬間、思わず目が潤んでしまった。
以前の自分が想像している日々とは二転三転している今の生活を振り返っては、この曲に救われた日々だと思う。それくらい好きが詰まった曲です。演奏してくれてありがとうございます。

全身で味わった『優しい幽霊』の後にイエナガ氏はいつに無く真剣に、つらつらとMCをしていた。
これまでの自分にとっての音楽が逃げの側面を持っていたこと。でもそのおかげで、宅録から始まったcolormalのプロジェクトが出逢うはずのなかった3人と繋げてバンドへと変わり、ついには東京での単独公演にまで来れたこと。

誰もが負の部分を感じずにはいられない、何かから逃げるという部分が、ある意味自分の救いとなり
そこから本当に救われていく様をリアルタイムで目撃しているんじゃ無いかと私は感じた。
ここまでイエナガ氏は自分の半生を振り返りつつ、ソロプロジェクト時代の代表曲でもある『夢みる季節』がようやくお披露目される。

思えば私も学生時代に友人に教えてもらったこの曲がきっかけでcolormalを聴き始めた。
当時はこんな恐ろしい曲を作って今後これを超えるものが出てくるのだろうかと、
どこか疑問に思う部分もあったが
今日の単独公演のセットリストをここまで味わった観客にとってその答えは言うまでもないだろう。

改めて生で演奏されても非常に摩訶不思議でジェットコースターの様な楽曲だが、最後の怒涛の轟音に至るまでの道のりはソロプロジェクト時代に込められた執念を感じずにはいられない。ほんとすこです。

そして美しいギターのフレーズとビートで紡がれる『ポラリスとあるく』で、伸びやかにイエナガ氏は歌い上げ、アウトロでは4人での荒々しくも緻密な演奏によってライブ本編は締めくくられる。


メンバーがはけた後の観客の拍手は当然の如くアンコールへの手拍子へと移り変わる。
アンコールの後すぐにステージ裏から戻ってきたメンバーの顔は最高の笑顔で、思わず観ている私も顔が綻んでしまった。永久機関の完成である。

アンコール後のMCあるあるのグッズ告知を経て(ステッカー買いました)再び楽器を持つ4人。
実は密かに全員が待ち望んでいたであろう『さまよう』から始まったアンコールには
本編と変わらず拳を掲げるファンが後ろから何人も見えた。良い景色だ。
『さまよう』を経て、いよいよ最後の一曲になったとき、イエナガ氏は思わず「本当に終わりたくない」と漏らしていたが、観客側も同じ気持ちだったに違いない。

12億9999万9999曲もの楽曲群を観客に浴びせ続け(無量空処か?)最後の一曲は全身全霊の演奏で放たれる渾身のキラーチューン『塔』だ。

「かつてない大雨が 比類のない夏の乱反射が押し寄せて」という情景深い歌詞に、美しいコード感・ビート・メロディを載せて放つ4人の姿を見ながら、
これからどんどん大きくなるであろう彼らの姿を追い続けずにはいられないと心の底から感じた。
ずっと好きだよcolormal。初の単独公演本当におめでとう。
最後にマツヤマ氏が叫んだ「人生で一番美味い酒が飲める!!」と言う言葉がなんだかずっと頭に残ってます。
良い顔だったなあ。

終演後はメンバーと少し話してもみたかったが気恥ずかしかったのでそそくさと帰りました。

そういえば公式Twitterのフォロワー数も1000人到達しましたね。おめでとうございます。